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正社員も終身雇用ではなくなる日

日本での終身雇用制度はどうなっていくのでしょうか。日本一の企業であるトヨタ自動車の豊田章男社長から、「雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた」という発言がありました。我々、サラリーマンはどのような働き方をしていくことになるのでしょうか。

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5月13日の記者会見で、トヨタ自動車の豊田章男さんから、以下のような発言がありました。

終身雇用が当たり前の時代に勤めてきた我々サラリーマンには、かなりインパクトのある発言です。

 

雇用を続ける企業などへのインセンティブがもう少し出てこないと、なかなか終身雇用を守っていくのは難しい局面に入ってきた

2019/5/13 弁護士ドットコムより

 

普通の企業のサラリーマン社長が述べるのと、グループ売上高30兆円、純利益2兆円強の日本を代表するトヨタ自動車の社長が述べるのでは、重みが違います。

「人生100年時代」と言われるようになって久しいですが、私もこの本「LIFE SHIFT」(リンダ・グラットン著)のタイトルが気になり、出版後、すぐに購読しました。

LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 100年時代の人生戦略 [ リンダ・グラットン ]

 

簡単に私なりに要約すると、今までの一人の人生は、大きく「学生時代」、「会社員時代」、「老後時代」の3つで区分けすることができましたが、これからは人生が長期化するため、これが3つではなく、4つも5つも、人によってはそれ以上のそれぞれ異なった時代を生きることになるというものです。

内閣府調査によると、2060年頃には平均寿命は男性84.19歳、女性90.93歳となり、それぐらいまで生きられるそうです。(内閣府 将来推計人口でみる50年後の日本

平均ですから、これからの日本女性は将来的には、二人に一人ぐらいが100歳まで生きることになるとの予測もあります。そんな中、働き方も多様化し、終身雇用といった制度も、もう一企業では維持できないというのは、当然のことなのかもしれません。

そうなると、生きている間はずっと支払ってもらえる「公的年金制度」が非常に重要な位置付けになってきます。また、企業が存続する限り配当としてもらえるお金を「自分年金」として作り、公的年金を補う存在とするために、若いうちから資産運用することも非常に重要な位置付けとなります。

では、そんな世の中は絶望的な社会となるのでしょうか。私はそうは考えていません。人生を長く生きて楽しめるのであれば、これほどありがたいことはありません。ただし、人生を楽しむためにはどうしてもツールとして「お金」が必要となります。お金があれば幸せではありませんが、最低限、生きていくためのお金がないと、幸せにもなれません。

少額で構いませんから、できるだけ若いうちから、資産運用に慣れておくことが増々重要になる世の中になってきますね。

作成者: private_investor_kajiyan

日本に本格的な長期的な視点での資産運用の文化を定着させたいため、このブログを開設。

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