しかし、また、ITバブル崩壊から数年後、また、会社であることが起きました。子会社である自社が、東証一部に上場することになったのです。長年勤めていると、いろいろなことが起きるものです。役職別に、担当なら株数はここまで、主任はこの株数まで、課長はここまで、・・・と役職が上の人ほど多く購入できるもので、○月○日時点で社員であれば自社株の購入する権利が与えられ、私は限度額いっぱいまで購入しました。さすがにこの頃までには投資の「と」の字ぐらいは理解していたし、IPO(Initial Public Offeringの略で「新規公開株」や「新規上場株式」のこと)なので、従業員なら少なくともボーナス程度の利益は得られるのではないかと考えていたからです。こちらでも、見事、従業員が株式を売却できる(ロックアップ解除)日まで待って、その日になったら、即、売却を致しました。その後、親会社が自社を100%子会社化することになり、上場廃止となりました。そのときの公開買付価格はひどく低いものでした。