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投資の神様といえば、ウォーレン・バフェット氏ですが、彼は一般的な投資信託(アクティブファンド)は手数料がかかることからお勧めしておらず、たとえば「S&P500」指数に連動するのような指数連動型のパッシブファンドほうが手数料が少ないため、これを推しています。
事実、長期間に渡りS&P500 指数連動型のインデックスファンドのパフォーマンスに勝るアクティブファンドは少ないようです。
理由はある意味簡単で、信託手数料が例えば2%台とか設定されているのに対し、パッシブファンドは0.XX%とか低く設定されているためで、2%以上の差が毎年ついてしまいます。普通預金金利が0.001%のこの時代に2%台の手数料というのが如何に高いかは言うまでもありませんし、長期間であればあるほと、圧倒的なパフォーマンス差となってきます。
仮に、複利で4%で運用できたファンドAと2%で運用できたファンドBがあるとします。100万円を初期投資した場合、10年後には約4%で運用できたらファンドAは148万円に対し、2%ならファンドBは122万円で、26万円の差がつきます。もし初期投資が1,000万円なら10倍ですから、260万円の差になります。
ここまでの説明は、誰しもが納得され、私もその通りだと思っています。ただし、正直これはまったく面白くないです。投資の勉強なんてしたくない、ただ低金利だし、預貯金だけにしておくのももったいないという方はこれで何の問題もありませんが、株式投資の醍醐味を味わいたいのであれば、この投資法ではいささか物足りません。
もし投資の勉強はいとわないのであれば、やはり「個別株投資」を私はお勧めします。ここでもやっぱりアクティブ投信はお勧めしません。個別株投資であれば、購入後の信託手数料なんてものをファンドマネージャーに支払う必要もありませんから。それに、何て言ったってどの企業に投資しようかを考えるのはとても面白いし、ワクワクします。
加えて、外国人やファンドマネージャーからは「配当に回せ」と不評ですが、日本株には「株主優待」があります。賛否両論ありますが、私自身、賛成でも反対でもありません。あるものは有効活用させていただくだけです。
先週行ってきたピクテ投信投資顧問のセミナーで言われて参考になるなあと思った言葉に
市場に情報が十分に行き渡っている場合はインデックス投資でよいでしょう。しかし、もし市場に十分情報が行き渡っていない場合、個別株に投資妙味があります。
という風なことを言われていました。(決して、インサイダー取引を推奨されているのではないので誤解なく)
株式市場は常に正しいわけではなく、歪みが生じることがあります。最近では大江英樹さんも本を出されていますが、特に「行動経済学」を学ぶと、如何に人間が非合理的な行動を取るかがわかるため、その歪みを捉えられたら、面白いことが起きるかもしれませんね。
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「投資手法に正解はない」というのが私の持論で、いろいろな手法があってよいと思いますが、確実に損をする投資手法はあります。好きで損をしたいのなら、もちろんそれで構いませんが、どうせなら損をするよりも、得したいですよね。