利息1円の現実

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2013年7月14日朝日新聞「天声人語」で紹介され、伝言ゲームのように、いろいろなメディアで紹介されているため、聞いたことがある方もあるかもしれないが、老人に足りないものは、「キョウイク」「キョウヨウ」だそうだ。

私も当然そうでしたが、「えっ? 老人は教育も教養も足りているはず」と思われたことでしょう。

しかし、ここでいうところのキョウヨウとキョウイクがないというのは「今日行くところがない」「今日用事がない」ということだそうだ。

これは何も老人だけというわけではなく、私のように「早期退職」した者にも言えることです。

アーリーリタイヤメント、ハッピーリタイヤメントで手に入れることができた自由で貴重な「時間」で何もすることがなければ、まさに「宝の持ち腐れ」となってしまう。

世に早期退職指南本、ブログは数々あれど、その後、どうすべきかを書いているものは少ないように思うのは私だけでしょうか。

もちろん、早期退職に限らず、いずれみなさんにも訪れる定年退職後にいかに過ごすかを現役時代から考えておくことが重要だと思います。

では、私は何をするのか? という疑問をお持ちの方がいらっしゃるかと思いますが、私はとりあえず、短期語学留学を計画しています。いまはこの目的に向かって、準備中です。

さて、本題ですが、先日、銀行の利息が振り込まれていたのですが、メインバンクが1円、もうひとつの銀行口座は2円でした。すごいですね、1円って銀行口座等でこれ以下は無いっていう最低通貨単位ですから。

日本の家計に占める割合は、日銀の2018年発表資料から抜粋ですが、約52%になるそうです。

私のメインバンクの普通預金金利が0.001%ですが、単純化して日本の預金残高は2017年時点で約1,000兆円とのことなので、1年間で日本全体で預金金利から得られる利息は税込みで1兆円ということになります。赤ちゃんからお年寄りまでの頭数で割ると、一人当たり約830万円の預金を持っており、一年間銀行に預けて、税込み約8,300円平均の利息を得るということになります。(私は合わせて3円でしたが・・・)

一年間で8,300円しか増えないと、当然、預金金利で老後を生きていくことはできません。というか、1か月も生きていけません。(蛇足ですが、「72の法則」を使って簡単に計算すると、この830万円を倍の1,660万円にするには、72÷0.001=7万2千年かかることになります)

 

老後、早期退職後にたとえ「キョウヨウ(今日用)」や「キョウイク(今日行く)」があっても、お金がなければある程度、実行できることが限られます。

退職後をいかに過ごすかに加えて、預貯金以外の資産運用も現役時代から始めておいたほうがよいように考えます。

 

紹介 private_investor_kajiyan

日本に本格的な長期的な視点での資産運用の文化を定着させたいため、このブログを開設

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