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私が就職した1992年は、バブル崩壊はしたものの、ぎりぎり滑り込みセーフで就職はできました。

ちなみに、翌年は採用人数が1桁減り、さらに2年後は正社員採用がゼロになり、その後の数年間はそのような状況が続きました。いわゆる就職氷河期と呼ばれる時代の到来でした。 バブルは崩壊したにもかかわらず、私より上の先輩社員達は、それまでの日本の土地神話(土地の価格は必ず右肩上がりに上がっていく)を引きずっているせいなのでしょうか、やはり何千万円もの多額の借金をして、30年超の長期ローンを組んで、マイホームを購入をしていました。

もちろん、愛する妻をめとり、可愛いい子供たちに囲まれた一国一城の主としてマイホームを購入し、家族と共に暮らすことを人生における一番の目的に置いているのであれば、何ら問題ありません。しかし、このブログはどこにでもいる私のようなサラリーマンが資産運用を行って早期退職をして、経済的自由を比較的早くに手に入れ、一度しかない人生をお金に縛られない生き方をしたい方が見ておられると思いますので、その場合はどうしたほうがよいかを述べたいと思います。

まず、若いサラリーマンは入社3年、4年程度で多額の借金をしてマイホームを買うのは控えましょう。運よく、購入後に売却価格が上がることはなくはないでしょうが、場所にもよるし、売却タイミングにもよるでしょう。もし、そうなった方はラッキーで、多くの方はそのようなことにはなっていないと想像します。なぜなら、今後も人口減少することが確定している日本は、移民を受け入れない限り、需要のない土地の価格はどんどん下がっていくことになるでしょう。

そんな土地や住宅を買っても、残りのサラリーマン人生は、資産運用など本気で取り組むことはできず、ただ借金を返していくだけのものになってしまいます。私の同期入社の男性で、35歳のときに35年ローンを組んだばかりに、70歳まで働き続けなければならないと嘆いていました。

まず、順番として、先に資産運用を行うためのタネ銭を作りましょう。最初はなかなか貯まらないかもしれませんが、借金を背負うよりはマシです。
「でも、住宅を買えば、いつかは自分のものになるが、賃貸では払い損で、いつまで経っても自分のものにはならない」という声をよく聞きますが、どうしても家が欲しいなら、資産運用後に買えばよいのです。

ちなみに、私の場合はどうしたかというと、うちの会社は転勤がありましたので、転勤をしました。自分の希望でできる会社と、上からの命令で否応なくしなければならない場合があるでしょうが、もし、自身で希望ができ、かつ、これが重要ですが、「家賃補助」が出るなら、積極的に活用しましょう。家賃の7割、8割が補助されるだけで、タネ銭を作るのに大きく影響します。月額1万円とか2万円ちょっとで済めば、あまり家賃を払っているという気もしなくなります。

日本国内なら日本語も通じるし、どこでも蛇口をひねれば飲める水は出てくるし、どこにでもコンビニはあるし、どこでも「住めば都」です。海外勤務は言葉や食べ物、文化の違いなどがあり、少し大変ですが、物価も安い国への異動であれば、海外勤務手当としての日当等は出るにもかかわらず、使い道が少なく、タネ銭はどんどん増えていくことでしょう。

この順番は非常に大切です。

○:タネ銭を貯める → 資産運用を行う
  結果、資産運用成功後、早期リタイヤするとか、家を買う等に使う

×:タネ銭を貯める → タネ銭を頭金に住宅を買うローンを背負う
  結果、定年まで、もしくは定年後も借金返済を行い、残ったのは価値の下がったマイホームといくばくかの貯金。

「金持ち父さん、貧乏父さん」の著書で有名なロバート・キヨサキ氏によれば、自分のポケットにお金を入れてくれるものが資産であり、自分のポケットからお金を出していくものは負債と言っています。持ち家(自分の住む家)はわれわれにお金をもたらさないため、「負債」と言っています。

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何に人生の価値を置くかで、考え方は変わってきますが、私は自分の選択に後悔はしていませんので、資産運用を行いたいのであれば、一つの例として参考にしていただければと思います。