みなさんは、銀行口座をお持ちでしょうか。
そう、ほとんどのみなさんは、”はい” とお答えになることと思います。
では、「証券口座をお持ちでしょうか」、と尋ねた場合は、”いいえ” とお答えになる方が多いのが、今の日本ではないでしょうか。
私はこの質問に対しても、多くの方が ”はい” とお答えになる状況に少しでも近づければと思っています。
つまり、みなさんに「株式投資」を中心とした資産運用が当たり前の世の中になってほしいと考えているのです。
もし、そのような状況になったとして、多くの資産運用を行うみなさんが短期的に、○カ月でウン億円儲けました!という状況になるでしょうか。
いいえ、多くのみなさんがそのようになることは、不可能だと思います。投資資金の総和がある時点で一定である以上、それの奪い合いをしても、誰かが得をしたら、誰かが損をするだけですから。
流動性を提供してくれる短期投機は、それはそれでとても必要なことではありますが、奪い合いである以上、全員が利益を得ることが難しいことは自明の理です。
ただし、企業が成長し、われわれが投じた資金を元手に新たな価値を生み出し、それを資産運用者のわれわれに還元してくれれば、「奪い合い」から、「分かち合い」になります。企業活動を通して得られる「配当」を考えて、ぜひ、資産運用を実施することを考えていただきたいものです。
特に、時間(運用期間)が重要になってくるため、若い方に考えていただきたいと思います。
資産運用には「正解」というものがありません。いろいろな手法があり、どれが間違っているとか、正しいとかは一概には言えませんが、私は誰にでも出来て、歳を取った晩年に、「あぁ、投資をやってきて、本当によかった」と言える人生だったらうれしいな、と思う次第です。